政治・経済

エプソン広丘新工場完成 プリンター最先端部品の生産強化

 セイコーエプソン(本社・諏訪市)が塩尻市広丘原新田の広丘事業所に建設していた新工場(9号館)が完成し、9日、現地で竣工式が開かれた。主力商品であるインクジェットプリンターの中核部品となる、最先端の「プリントチップ」を生産する。地元や工事の関係者ら90人が出席し、神事などをして施設の完成を祝った。

 建物は鉄骨造5階建てで、延べ床面積が約4万7000平方㍍。ちりやほこりをいれないクリーンルーム(1~4階)で、10億分の7㌘ほどのインクを1秒間に5万発噴射できる最先端プリントヘッドの中核部品を製造する。投資金額は約255億円で、年度内に稼働させる。
 プリントチップは諏訪南事業所(諏訪郡富士見町)で生産しており、広丘事業所と2拠点体制にして、生産能力を3倍に拡大させる。記者会見で碓井稔社長は「今後の(セイコーエプソンの)成長を支える重要な工場になる」と述べた。
 広丘事業所の現在の従業員数は約5800人で、9号館の稼働による従業員数の変動はないとしている。ただ、同事業所では商業・産業用の大型印刷機などを開発・生産する施設の建設が予定されており、最大7000人の就業が可能な体制を整えている。