政治・経済

CO2排出で松本市が対策強化 19年度以降目標未達成

 松本市は9日、市内の温室効果ガス排出量(二酸化炭素換算)の数値について、算出基盤である国の統計値が近年改訂されたことに伴い、数値を見直して新たに算出したと明らかにした。市内の二酸化炭素(CO2)排出量は削減目標の基準年度となっている平成19年度以降、目標値を上回る状況が続いており、直近の平成26年度は目標値を10・8%上回る187万920㌧となった。これを受けて市は排出量削減へ対策をさらに強化・推進していく方針だ。

 市は資源エネルギー庁が発表している都道府県別エネルギー消費統計に基づき、統計値に係数をかけるなどして毎年市内のCO2排出量を算出している。28年に統計値が推計方法の精緻化を図るといった内容で改訂されたため、市は今回19~24年度の排出量を見直すとともに、新たに25、26年度の数値を算出した。
 市内のCO2排出量推移を部門別でみると、特に家庭部門が22年度以降、毎年目標値を上回っている上に増加傾向となっている。26年度は目標値を17・6%上回り、かつ前年度排出量比0・5%増の47万4560㌧だった。
 市環境政策課によると、高齢化社会の進展に伴い、身体機能の低下による冷暖房エネルギーの需要増が起こっていることなどが考えられるという。省エネ対策が難しいサービス業などの「業務部門」も、毎年の排出量と目標値に大きな差が出ている。
 市はCO2排出量の見直し結果を受け、家庭、業務部門を中心に削減に向けた施策を推進するとしている。本年度、国と連動した温暖化対策普及啓発推進事業「松本市COOLCHOICE(クールチョイス)プロジェクト」として、事業者向け省エネ展示会などを企画していくことも念頭に、久保田忠良課長は「市民の皆さんにも省エネへの意識を高めてもらいたい」と話している。CO2排出量見直しは市議会建設環境委員協議会で報告した。