連載・特集

2018.7.31 みすず野

 夏休み中の子どもたち、元気に過ごしているとは思うが、気になる数字がつい先日発表された。日本の親子の約6割が、一緒にいてもそれぞれのスマートフォン(スマホ)を操作しており、この割合は外国に比べて最も高い、というのだ◆国立青少年教育振興機構のまとめである。せっかく親子同じ時間を過ごしているのに、会話をせず、スマホをいじっている。ファミリーレストランなどでもよく見かける、異常な光景。『2018 長野の子ども白書』(編集委員会編)には、小中学生のインターネット調査結果と対策が、特集の一つとして載る◆スマホからのネット利用が増え、長時間、深夜に及び、子ども自身も保護者もネット依存の危機感を抱き、学力低下を招いているという。専門家は、全国の不登校者(小中学生)は13万人を超えて増えるばかり。出生数が50年前の半分という少子化を考えると、極めて深刻な事態と指摘する◆ネット依存が不登校につながるケースが多い。「夜の新宿・歌舞伎町を一人で歩かせているようなもの」。スマホを買い与えられ、ネット世界に踏み入れた子どもへのたとえだが、対策が急がれよう。