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松本少年刑務所で入札妨害 男性職員2人を書類送検

 松本少年刑務所は29日、職員宿舎の工事の入札を妨害する不正な事務処理をしたとして、男性法務事務官看守(37)を停職1カ月、男性法務技官作業専門官(57)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。同日、2人を官製談合防止法違反(職員による入札等の妨害)の疑いで地検松本支部に書類送検した。男性法務技官作業専門官は、同日付で依願退職した。
 法務省東京矯正管区によると2人は平成27年12月9日ころ、法務省が承認した職員宿舎の浴室床改修工事の仕様書に、他の改修工事を勝手に付け加えた。改修工事が予算内で行えないと分かると、予算内に収まるように帳尻を合わせた。翌28年1月14~18日ころには、男性法務事務官看守が面識があった工事業者の従業員に電話をして本来秘密事項である予定価格を教え、入札・落札しやすいようにした。この業者は当初、この工事に約570万円の見積もりを出していたが、工事を縮小するなどと約束して予定価格に近い250万円で入札させた。
 同年3月25日には、まだ工事が完了していない部分があるにもかかわらず、検査職員に完成した部分だけを見せてすべて完成したと思い込ませた。そのため、松本少年刑務所は仕様書の通りに工事が完成したと上級庁に虚偽の報告をした。
 当時の所長らの監督責任も問い、4人を厳重注意や訓告などとした。松本少年刑務所の岩崎裕之所長は「矯正行政への信頼を失墜させ、多大なご迷惑とご心配を掛けたことについて、深くおわびいたします」とのコメントを発表した。