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本庄のケヤキ一部枯死

 県が松本駅南側(松本市本庄1)で進める県道兎川寺鎌田線(通称・ケヤキ並木通り)の4車線化工事に伴い、松本市内5カ所の公園に移植されたケヤキのうち複数本が枯れていることが28日、分かった。伐採する予定だったケヤキ全56本のうち44本を市が受け入れ、これまでに37本を移植したが、そのうち少なくとも10本が枯れているのが確認された。移植した際に弱ったとみられ、今後移植するケヤキをどのように守るかが課題となっている。

 市は拡幅工事に伴い市民に愛されていたケヤキ並木が伐採されてしまうのはしのびないと考え、また市内の緑化を進める上でもケヤキを役立てたいと、平成28年から並木のケヤキを各公園に移植してきた。しかし、庄内公園(出川1)に移植した6本は今のところ根付いているものの、惣社公園(惣社)は6本中1本、平瀬緑地(島内)は11本中3本が枯れてしまった。アルプス公園(蟻ケ崎)に移植した13本のうち、1本は昨年枯れて新たなケヤキに植え替えた。その後、4本が枯れた状態となっている。
 あがたの森公園(県3)南西にあるケヤキ1本も28日、枯れているのが確認された。同公園では、市民団体から「ケヤキが景観を損なう」との指摘を受け、一度植えたケヤキを別の場所に移した経緯があり、短期間に2回移植したことで、木に負担がかかった可能性もある。
 市は緑化事業「みどりのまちづくり」に基づいて移植場所を提供し、移植費用は県が負担した。県は秋以降に残り7本のうち3本を平瀬緑地に、4本をアルプス公園に移植する方針で、枯れたケヤキの植え替えをすることも検討している。
 ただ、移植した木が再び枯れてしまうケースも考えられるため、木を守るための対策も必要になる。県松本建設事務所整備課は「本来なら伐採されていたケヤキなので、市に受け入れてもらい感謝している」としつつも「移植にはリスクがあり、枯れてしまった木があることは残念」と話す。
 市公園緑地課の三沢眞二課長は「移植する場所を提供する市の方針は変わらない。県と調整した上で、今後の対応を決めたい」と話している。