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特殊詐欺被害を水際で阻止 松本署が3日連続で5カ所に表彰

詐欺被害を防いで感謝状を贈られる荻原店長(ファミリーマート松本沢村店)

 特殊詐欺被害が後を絶たない中、コンビニエンスストアの店員や金融機関の職員らが、だまされそうになったお客に声掛けをして被害を水際で食い止めている。松本警察署は27日までの3日間連続で、被害防止に貢献した店など5カ所に感謝状を贈った。「皆さんは市民の財産を守る最後の防波堤」として、引き続きレジや窓口での注意喚起や気づきを呼び掛けている。   

 同署によると、今年に入って管内の5月末までの特殊詐欺被害は11件で、被害額は計約1800万円に上る。一方、家族に相談するなどして被害を免れたのは6月14日現在で27件・計約2100万円だった。
 松本市沢村3のファミリーマート松本沢村店では4月15日、市内の60代男性が携帯電話を手にしながら「電子マネーを購入したい」と来店した。荻原友子店長(65)は不審な様子の男性に購入理由を尋ね、携帯画面に載っていた訴訟手続の取り下げ費用や弁護士の名前などを見せてもらい詐欺と見破った。「相手を怒らせないで確認する声掛けを従業員の間でも見直していきたい」と話している。
 JA松本ハイランドでは5月8日と11日、島立支所と島内支所でオレオレ詐欺を見破った。いずれも市内の70代女性が来所し、長男や次男をかたられて「会社で不正をしてしまった」などと100~300万円を要求されたという。相談に応じた島内支所の千國佳代さん(32)は「困り事に耳を傾ける日々の積み重ねを大事にしたい」と話していた。
 管内で昨年1年間に被害を免れたケースは59件・計約3500万円だった。同署生活安全課は「誰かに話したことで被害防止につながったケースは多い。確認の呼びかけをしてほしい」としている。