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七夕人形の部品作り継承 松本の城東地区で初の講習会

 松本市城東地区で、松本地域伝統の「七夕人形」の、顔や着物など各部品の作り方を、子供の親の世代に伝承しようという取り組みが始まった。地区では二十数年前から、元民生委員や住民有志が地元の子供や市内の児童たちに七夕人形を組み立てる体験を提供してきたが、顔などの部品を作り、組み立て方を教える側が高齢化していた。本年度は子供の親らを対象に、部品作りの後継者を育成するための講習会を初めて開いた。

 26日は城東地区福祉ひろばで、七夕人形の各部品の袋詰め作業をした。元民生委員や民生委員、こども会育成会役員、住民ボランティアらが参加した。紙で作った「ひこ星」と「織り姫」の顔や着物、はかま、扇、しゃく、襟など約10種類の部品を決められた個数ずつ袋に詰めた。7月に地元で開く七夕会用に100セット、市内の小学校での講習会用に250セットを作った。七夕会や講習会では、この部品を使って、七夕人形を仕上げる。
 23日に開かれた部品作りにも参加した元町南こども会育成会長の古田れいさん(38)は「伝統の七夕人形が、部品ごとに心を込めて作られていることを知った。子供たちに大事に作って、大事に使うように伝えたい」と話していた。
 七夕人形を手作りする取り組みは、平成7年ころに当時の委員が七夕人形作りを学んだのをきっかけに、民生委員や住民有志に受け継がれているという。元民生委員で指導役を担う相河敏子さん(86)は「大変な作業だけれど、子供たちの楽しい思い出作りに役立つと思うとうれしい。後継者が増えて、子供たちに伝えていってくれたら」と願っていた。