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臼井文学館 安曇野市直営に 来年4月から

 安曇野市は来年度、堀金三田出身の文芸評論家・臼井吉見(1905~87)の業績を紹介している臼井吉見文学館(堀金烏川)を直営に戻す。現在は指定管理者制度を導入しているが、今年10月に文書館が隣に開所するため、一体的に管理することにした。指定管理者の「ほたるぶくろ」の会の会員が高齢化し、今後は管理が難しいことも理由の一つという。

 同会の管理期間が平成31年3月末で終わるため、同4月から直営に切り替える。文学館は現在、管理人が受け付け業務をしていて、入館料を徴収している。直営に移行後はインターホンを活用し、文書館の職員が開錠して案内する。文書館と統一し、入館は無料にする。
 市は直営に戻すため、市議会6月定例会に条例改正案を提出し、26日の本会議で原案通り可決された。18日には本会議で議案質疑があり、西村康正教育部長は「(10月開所の)文書館は学芸員が配置され、調査、研究が行われる。劣化が進む臼井の原稿の原本は、温湿度管理をし、デジタル撮影した画像などは文書館で閲覧できるようにする予定」と説明した。
 市議から「直営化は運営コストの上昇を招かないか」との質問もあったが、西村部長は「指定管理者に年間218万5000円を支払っているが、来年度から文書館の職員が文学館の管理を賄うとすると、人件費の約160万円が不要となり経費節減となる」とした。
 文学館の休館日は、文書館と統一して土曜日と祝日にする。26日の市議会6月定例会本会議では臼井泰彦氏(共産党)らが、市外・県外からの来訪者のために、他の博物館、記念館などと統一して月曜日を休館日とする修正案を提出したが、賛成少数で否決された。