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山形の前村議・西牧さん フィリピンの洪水被害支援へ準備着々

 洪水被害の影響が深刻なフィリピン・ルソン島のパンパンガ州マサントル市で、支援活動を行う準備をしている山形村小坂の前村議会議員・西牧一敏さん(63)が5月下旬に現地を訪ね、ダニーロ・ソンザ・ギントゥ市長と面会した。西牧さんらの動きに呼応して、現地の人たちがボランティア組織をつくる動きも出ている。

 西牧さん宅に本部を置く団体・NGOファミリア(英文略称・JAFIC)を設け、NPO法人化を目指す。西牧さんが理事長を、西牧さんの友人で現地出身の鈴木聖さん(フィリピン名マリテス・ボニファシオさん)が副理事長を務める。
 水害対策の改善、教育環境の充実、マサントル市と日本の友好を深めることなど5項目での相互協力で、JAFICとギントゥ市長が合意した。市長は学校敷地として市内の公有地を貸す用意があるとし「日本のノウハウを参考にしたい」「幼児教育にも協力してほしい」と話したという。
 西牧さんは8月をめどに現地に赴き、長期滞在に入る。土地のかさ上げなど洪水対策の実施を探り、希望者が日本で研修を受けられる環境を整えるために日本語を学ぶ学校を設ける。現地に着いて早々に、西牧さんが現地事務所で日本語を教えるという計画がある。
 首都・マニラから車で1時間半ほどの場所にあるマサントルは、パンパンガ川下流のデルタ地帯にある。雨季が近づいた西牧さんらの訪問時には、住宅地の道路や空き地が水浸しになっていたという。西牧さんと鈴木さんは外国人が多く働く栃木県日光市のペンションで出会い、家族で交流する。現地の話を聞き、支援活動を探ろうと考えた。
 現地では、地元の名家である鈴木さんの一族がJAFICと連携するボランティア組織をつくっている。日本側にも物心両面で現地を支援する人たちの登場に期待する。西牧さんは「現地の人たちに、われわれの活動の意味を理解してほしい。将来は、現地の人たちが自力で対応できるようにしたい」と話す。
 JAFICについての問い合わせは西牧さん(電話090・1865・6320)へ。