地域の話題

あんしんプラザ伊勢町 役目終え閉所

あんしんプラザ11年の歩みを振り返る古田さんと塚田さん(左から)

 民間警備会社の警備員が24時間体制で常駐し、業務の傍らボランティアで周辺地域の防犯活動をしていた「あんしんプラザ伊勢町」(松本市中央1)がこのほど、閉所した。市民だけでなく、観光客ら多くの人が行き交う中心街にあって、道案内や困り事相談にも応じる"民間交番"のような存在だったが、敷地へのビジネスホテル建設計画に伴い役割を終えた。

 あんしんプラザは平成19年5月、同市野溝木工2の日本連合警備(赤羽淳社長)の常駐所として、伊勢町通りに面する上高地みそ駐車場の一角に開設された。昼夜2交代制で警備員1人が常駐し、駐車場管理の業務を手掛ける一方で、ボランティアで小学生の登下校時の通学路巡回などに取り組んできた。
 平成20年7月には信州まつもと大歌舞伎のお練りを伊勢町通りで見物していた女性が倒れ、プラザの警備員が駆け付けて救出し、松本警察署から表彰されたこともある。
 開所時に警備員として勤務していた総務部の塚田浩司・総務課長兼人事労務課長は「当初は多くの通行人が物珍しそうに見ていた」と懐かしみつつ、「プラザが地域貢献に役立てたのなら何より」と振り返る。
 地元町会などと一緒に街中の犯罪被害撲滅を図る浄化パトロールにも毎月参加してきた。第一地区町会連合会の春日孝介会長(68)は「パトロールに毎回参加してくれて非常に心強かった。(駅前に設置している)防犯カメラもプロの目線から指導してもらえた」と感謝する。
 日本連合警備は、松本駅前周辺の別の場所に同様のプラザを開設することも構想している。松本営業所の古田年明所長は「松本から犯罪を無くす意気込みで取り組んできた。存続について考えていきたい」と話していた。