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南木曽特産のお茶 ペットボトルに

 茶の産地・南木曽町で、町内の茶葉を原料としたペットボトル飲料が新たに開発された。単一産地の原料を使い、抹茶を混ぜて味の調整をしていないのが特徴といい、お茶本来の甘みと香りが感じられる仕上がりとなっている。高齢化に悩む産地を活性化する起爆剤として関係者は期待する。

 JA木曽が町と協力して2年がかりで開発した。商品名は「お茶だにぃ~」。木曽南部などで使われる「お茶だよ」という方言で、向井裕明町長が名付け親となった。
 南木曽産のお茶は、その年に最初に伸びる新芽の先端3枚「一芯三葉」だけを使い、全て手摘みというこだわりを守っているが、ほとんどが地元消費され、出回っていないという。急須でお茶を入れる余裕や習慣のない人が増えている中、南木曽産のお茶のおいしさを手軽に味わってほしいと開発した。
 町内の生産者は、最盛期だった昭和50年代の4分の1程度の200人ほどに減り、JA木曽の製茶工場に持ち込まれる生葉の量も50年代の半分以下の20㌧を切る状態となっている。開発を担当したJA木曽南木曽支所の農業生活課長・小原高春さん(54)は「売れ行きがよければ生産者の意欲が湧き、放棄された茶畑の減少にもつながると期待している」と話している。
 500㍉㍑24本入りの箱売りのみの扱いで、JA木曽南木曽支所などで販売している。価格は2160円(税込み)で、普及を狙って1本当たり90円の特別価格と設定した。問い合わせは同支所(電話0264・54・2032)へ。