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ササユリ開花 保護実る 北小野財産区 もみじ山

 塩尻市の北小野財産区の区有林・もみじ山に群生するササユリの花が咲き始めた。財産区が数年前から保護に本腰を入れており、薄桃色のかれんな花が山肌を彩っている。カモシカとみられる食害が悩みの種だが、財産区は「散策する人が楽しめる場所にしたい」と環境整備に努めている。

 群生地は信州塩尻農業公園・チロルの森の近くで、もみじ山の駐車場から林道を5分ほど歩いて登った場所にある。尾根筋からゴルフ場を望む斜面約1000平方メートルに約200株が自生しており、文字通りササのような葉を付けている。
 財産区は、株の近くに目印を付けた棒を立て、自生地の周囲にロープを張ってむやみに人が入らないようにしている。秋には下草刈りをして、ササユリが生えやすい状況を維持している。財産区の古厩敬一議長は「散策のついでに見て楽しんでほしい」と呼び掛ける。
 一方、茎の上部に付く花の部分だけがない株が20株近くあり、古厩議長はカモシカがつぼみを食べた仕業とみる。「県とも相談しながら、ササユリの効果的な保護対策を考えたい」と話している。
 ササユリは県版レッドリストの準絶滅危惧種。県希少野生動植物保護条例で、採取する場合に知事への届け出が必要な「指定希少野生動植物」になっている。