政治・経済

小規模橋も長寿命化修繕

 松本市は本年度、市内の橋梁の損傷が深刻化する前に予防的な修繕を行って設備の寿命を伸ばす「橋梁長寿命化修繕計画」を見直し、長さ2㍍以上5㍍未満の小規模な橋なども計画対象に追加する方針だ。これまで5㍍以上の橋を対象としてきたが、2㍍以上の橋を含めて定期点検の実施を義務付ける道路法施行規則に基準を合わせた形にする。見直しで小規模の橋などが加わることにより、計画対象の橋は従来の約2倍の約980カ所になる。

 計画は24年度に策定された。高度経済成長期に多く造られた橋の老朽化・劣化が進んでいるが、それらが一斉に架け替え時期を迎えると社会的、財政的影響が大きい。このため、損傷状況に応じた修繕を順次行い、架け替え時期の分散化や工事費の長期平準化を図るとしている。
 市建設課によると、修繕を実施することでコンクリート橋の場合75年とされる耐用年数の目安が88~100年に、鋼橋だと60年が70~100年に伸びる。市は29年度までに21カ所の橋について、破損箇所の修復やひび割れの補修といった修繕を実施してきた。
 5年に1度の定期点検で橋の状況を「健全」から「緊急措置段階」までの4段階に分け、劣化の度合いや必要度に応じて順次修繕していく。
 市建設課の中島英文課長は「(大小含めて数ある橋を)しっかり点検、修繕することにより、橋を通る人の安全を確保するとともに、財政負担の平準化にも寄与していきたい」と話している。