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上松の赤沢自然休養林 外国人観光客が増加

 上松町の赤沢自然休養林を訪れる外国人旅行客が増加している。町観光協会によると、平成27年までは「年間10人訪れれば多い」状況だったが、28年夏に英語のオンライン雑誌で「森林浴発祥の地」として取り上げられてから増え始め、昨年はタクシーやレンタカーなどを使って個人で赤沢を訪れた外国人客(団体ツアー客は除く)は240人に上った。
 昨年訪れた外国人客を国・地域別に見ると、国を挙げて森林浴を推進している韓国が最多の69人(28・8%)で、台湾の46人が(19・2%)が続く。日本語の「森林浴」という言葉が浸透している米国は33人(13・8%)で3位に付け、大気汚染問題を背景に「肺洗浄の旅」がブームになっている中国が4位の27人(11・3%)だった。  町観光協会は今年、外国人客と円滑に意思疎通が図れるよう、韓国語、英語、中国語(簡体・繁体)の「コミュニケーションシート」を作成し、休養林内で利用を始めた。シートに書かれた単語やフレーズを外国人客に指で差し示してもらうと、日本人スタッフが外国語を話せなくても対応できる。英語のパンフレットも5万部用意した。  見浦崇事務局長は「森林浴発祥の地への関心の高さがうかがえる。外国人客の評価を高め(赤沢の魅力が海外で知られて日本に伝わる)逆輸入の形で国内での評価向上につなげたい」と話している。  「森林浴」という言葉は、昭和57年に林野庁が休養林でイベントを開催した際に初めて使われた。オンラインの雑誌には「日本人の健康の秘密」と題した記事が載り、「森林浴がストレス軽減に効果があり、健康にいい」と紹介された。