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4こども園民営化 計画に弾力性 安曇野

 安曇野市は、公立保育施設を一部民営化する指針「認定こども園民営化中長期ビジョン」を策定し、20日の市議会福祉教育委員会に報告した。素案で対象に挙げた豊科南部、有明あおぞら、三郷西部、明科北の4園については従来の民営化方針を維持した。ただ、十分な合意形成を求める意見を受け、移行時期はいずれも当初の計画より1年遅らせ、地元との事前協議の状況によっては時期を見直す考えを示すなど弾力性を持たせた。

 民営化の時期は明科北が平成33年度、三郷西部が34年度、有明あおぞらが36年度、豊科南部が38年度をめどとした。明科北と三郷西部は、本年度中に保護者などとの事前協議を始める。
 検討が必要な園のうち上川手は、素案に示した「利用者減少による統廃合の検討」から「民営化を含めた活性化に関する検討」に考え方を修正した。地域の過疎化への懸念や「統廃合は移住・定住の促進にマイナスだ」との声に配慮した。
 ビジョン素案への意見公募(パブリックコメント)では92人から161件に上る意見が寄せられた。十分な合意形成による方針決定や、移管までの期間を十分に設けるよう求める声が多かった。
 市はこれを受け、ビジョンで「具体的な方向性は、各園でそれぞれの計画年次において協議しながら決定する」とし、三郷西部の方向性で示した「統廃合」などの表記は削除した。移管法人の公募条件や民営化後の運営方法を話し合う保護者や区役員などとの事前協議を重視し、必要があれば計画に示した移行時期を流動的に見直す。
 花村潔・福祉部長は「ビジョンは大枠の指針で市の提案の一つ。あくまでも市民との合意形成を基に進めていく」と述べた。パブコメの意見は全文公開している。子ども支援課の窓口で閲覧できるほか、25日以降はホームページに掲載する。