政治・経済

筑北村商工会の移動販売車 地域住民支えて5年

 筑北村商工会が高齢者ら買い物弱者のために行っている移動販売の買い物支援事業「おたがいさまネットワーク」が、5年目を迎えた。移動販売車は平日4日間、坂北、坂井、麻績、本城の旧4カ村単位で巡り、住民が生鮮食品などを買うことができる場を提供してきた。年間売り上げは約470万円で大きな増減もなく推移し、一定の顧客をつかんでいるが、事業を担う商工会員の高齢化が進んでおり、継続へ新しい体制づくりを模索している。

 移動販売は平成25年10月に始まった。商品を荷台に積んだ車で火~金曜日の午後に決まったルートを巡り、集会施設などの駐車場に止まると、付近の住民が買い物に出てくる仕組みだ。要望があれば顧客の自宅近くまで行き、御用聞きもしている。会員企業から仕入れる商品は食品や日用品のほか、ペット用品や肌着など500品目を取り扱う。
 買い物を楽しみながら住民同士らが交流できるよう、高齢者の集まりにも積極的に訪問している。20日も坂井老人レクリエーション施設で開かれた「お茶っこくらぶ」に立ち寄り、10人ほどが牛乳や菓子などをまとめて買った。吉池しげ子さん(87)=坂井=は「買い物は麻績村か、小県郡青木村、上田市までに出ないとできないが、車が運転できないので移動販売はとてもありがたい」と話す。
 移動販売は地域の見守りも兼ねていて、事業は定着してきた一方、事業を続けていくためには担い手の確保が課題だ。商工会の執行部以外の一般会員や、村地域おこし協力隊なども巻き込んだ運営体制を探る。前山武雄会長は「これからはあらゆる団体に関わってもらい、高齢者を支える地域づくりが一緒にできたらうれしい」話していた。