地域の話題

連載16年の市民タイムス4こま漫画 「アルプス市民」きょう最終回

 市民タイムスで16年間連載した地域色豊かな4こま漫画「アルプス市民」は、20日付の1604回を最後に終了する。作者の小林君江さん(69)=松本市島内=が体調不良のため、全力で創作できなくなったことによる。

 連載は平成14年4月に始まり、程なくして水、金曜日の毎週2回掲載になった。松本地域の人々の人情味あふれる日常を、方言丸出しの登場人物を通してユーモラスに描いた作品が支持された。地域課題を浮き彫りにしたり、社会を風刺したりした作品も関心を集め、18年には単行本『アルプス市民』も刊行し、話題となった。
 小林さんは市民タイムスの元社員だ。独学で親しんだ漫画の創作を、約30年の空白を経て再開、作品集を自費出版したことがきっかけで連載することになった。現役時代は、出勤前を創作の時間に当てていた。何げない日常にテーマを求め、いつもノートを持ち歩き、気になることをメモした。趣味の登山やマラソンの仲間との交流から発想することも多かった。「まとまってくると主人公が勝手に動きだし、でき上がるとしゃべる声が聞こえるくらいになった」というほど、一作一作に全力を注いだ。
 数カ月前から手に力が入りにくくなり、「よろよろした線で描いても読者に失礼になる」と筆を置くことを決意した。小林さんは16年間を振り返り、「皆さんに応援してもらったおかげで力尽きるまで描くことができた」と感謝していた。