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松本市の新庁舎基本構想骨子案 市民から意見95件

 松本市が丸の内の現在地で建て替える市役所新庁舎の基本的な考え方をまとめた基本構想の骨子案に対し、市民意見を募集するパブリックコメント(パブコメ)や説明会などで計95件の意見が寄せられたことが、18日の市議会新庁舎建設特別委員会で報告された。3分の2は具体性が強くて基本構想に反映されないが、機能や規模などを考える上で参考となる視点も多い。

 95件のうち、25件が基本構想案策定の参考とする意見に、9件がすでに骨子案に記述がある意見に、61件が基本構想後に検討する意見に分類された。
 中でも、パブコメには大学生を含む20代~70代の11人から26件の意見があった。平成29年度に市が実施したパブコメ19例のうち、寄せられた意見を精査中の1例を除くと1例当たりの平均意見件数は5・6件で、26件は意見件数としては多いことが分かる。信州大学や松本大学などに骨子案のパネルを展示したことなどが奏功したようだ。政策課は「相当数の市民にご意見をいただけたのはありがたい」としている。
 基本構想後に検討する意見としては、現地建て替え中の仮設庁舎を心配する意見が4件と多かった。市は「既存市有施設の活用可能性を第一優先に研究する」と回答した。庁舎一体性の観点から、本庁舎と東庁舎の間を通る市道を廃止して庁舎用地にすることを提案する意見もあり、市は取材に「沿線住民が出入りできなくなってしまうので、直ちに廃止に向けて動くことはない」と説明した。
 他に、展望レストランの設置や、本庁舎西側の市道を廃止して松本城と直接つながる広場の設置を望む独特の意見もあった。政策課は「具体的な提案も多く、現段階では否定も肯定もできない。今後の検討の中で材料にする」としている。
 市は意見を踏まえて7月をめどに基本構想案をまとめる。本年度下半期には機能や規模など具体性を盛り込んだ基本計画の策定作業に着手する。新庁舎は37年度の使用開始が目標となっている。

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