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景観賞の建物や看板巡る 松本市が街歩きイベント

 地域の景観づくりに貢献しているとして松本市が「市景観賞」を贈った建物や看板を歩いて回る「景観まち歩き」が16日、松本市都市政策課主催で開かれた。市景観賞選考委員会長を務める石井信行・山梨大学准教授を講師に、都市計画家の倉澤聡さんをコーディネーターに招き、公募に応じた市民ら11人が景観を守る住民の努力や美しい景観に触れて、地域の魅力を再発見した。

 「市景観賞」は平成元年に創設された。30周年を迎えた今年は中心市街地で受賞した景観の一部を紹介する「景観まち歩きMAP」を作り、今回の景観まち歩きでも活用した。
 マップに記した景観40カ所のうち、約30カ所を回った。Mウイング(中央1)で石井さんから景観の評価について話を聞いたあと、千歳橋や大名町、中町通り、高砂通りなど約2キロを回った。石井さんと倉澤さんが解説し、中町通りの地中化した電線や建物と一体化した自動販売機など蔵が立ち並ぶ景観を壊さない工夫や、高砂通りの景観になじんだ看板などを幅広く紹介した。
 Mウイングに戻ると、印象に残った景観について参加者が意見交換をした。街歩きが趣味だという安曇野市豊科田沢の自営業・中村哲也さん(59)は「住んでいる方の歴史や思いが伝わってきた」と笑顔を見せていた。
 市都市政策課は今年、まち歩きイベントを複数回計画している。桐沢明雄課長は「市民に松本をもっと好きになってもらい、街に遊びに出てもらえればうれしい」と願っていた。