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ボサノバ調 安曇節軽快に 穂高公民館講座で合唱

 安曇野の民謡「安曇節」に現代風のアレンジを加えて合唱する試みが16日、安曇野市の穂高会館で行われた。穂高公民館講座「安曇野話の泉劇場」(全3回)の最終回で、講座で学んだ安曇野ゆかりの先人や逸話を歌詞に入れてボサノバ調に編曲した「ナウ・バージョン」の安曇節を、地域住民約80人が元気に合唱した。

 安曇節は、地域住民が詞や曲を考えて作られた松川村発祥の民謡で、その後もさまざまな人が作詞し親しんでいる。「民衆のための民謡」の精神に習い、講師の地域史研究家・中島博昭さん(84)が取り上げた拾ケ堰の開削や、明治の自由民権運動家・松沢求策の功績などを歌詞にし、ジャズピアニストでもある穂高公民館長の中田光男さんが編曲した。
 参加者はピアノやフルート、チューバなどの伴奏に合わせて「民権求策 マルチでイケメン 二度も入獄 国会つくる」「サロンの元祖 愛蔵と黒光 黒子に徹して 夫頼もし」など独自の7コーラスを、正調安曇節の歌詞と合わせて元気に歌った。参加者からは「楽しかった」との声が聞かれ、穂高有明の男性(80)は「安曇野の歴史は知れば知るほど奥深い。ハイカラな安曇節でいい」と喜んでいた。松川村の正調安曇節保存会副会長の梨子田芳正さん(71)も合唱に参加し「体が自然に動くようなリズムで、若い人も親しめるのでは」と普及効果に期待していた。
 中田館長は、安曇節(ナウ・バージョン)を、8月4日に穂高神社周辺で開かれる「信州安曇野わさび祭り・納涼祭」でも披露することを検討したいとしている。