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ドローン活用の夜間空撮 松本で可能性探り試行

 小型無人機「ドローン」に発光ダイオード(LED)の照明装置を取り付けて、夜間飛行による空撮の可能性を探る試みが松本地方でも始まった。映像編集などを手掛ける企業・ウィンバード(松本市島内)がドローンを活用した夜間空撮業務の開始を目指して準備を進めている。夜間空撮が可能になれば、災害時の捜索活動や被災状況の確認などに応用できるため、松本市や松本広域消防局など防災関係者も注目している。

 ドローンの夜間飛行を可能にする照明装置は着脱式で、ドローン本体の大きさに応じて種類があり、徳島県阿南市のシナジーテックが開発した。この装置を使ってウィンバードは夜間撮影の「ドローンライティング」の業務を今月下旬にも始めたい考えだ。
 先立って14日夜に松本市島立の奈良井川・田川の合流点付近で夜間デモ飛行が行われた。松本市危機管理課や松本広域消防局警防課の職員も視察に訪れ、大きさの異なる三つのドローンの飛行状況や照らし具合などを確かめた。消防局の職員らは「これほどの照度があるとは思わなかった」と驚き、災害時に活用する可能性について思い巡らせていた。
 全国では自然災害の被災者の捜索活動の一助にドローンを導入する自治体が増えているが、松本地方では例がない。どの自治体も具体的な活用方法をまだ見いだせていないのが現状だ。民間委託の方法も考えられる。
 ウィンバードの酒井晃社長は「ドローン用の照明装置が開発されたことにより、災害時に役立つ可能性が広がったと思う」と話し、視察した市危機管理課の田原茂課長は「今のところ松本市はドローンの導入予定はないが、可能性は十分認識している」としている。