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夢の落語家へ話術磨く 深志高1年の桑島直寛君

 松本深志高校1年生の桑島直寛君(15)は、落語家を目指して話術を磨いている。中学生で落語に出合い、「四六家直太郎」の高座名で地域などで堂々とした語り口を披露してきた。高校では応援団管理委員会に所属して忙しく活動しながら、開催中の信州・まつもと大歌舞伎の関連事業でも高座を務めるなど活躍の場を広げている。

 松本市山辺中学校1年生だった当時、授業で落語に触れたことをきっかけに興味を持ち、2、3年生で地域住民と共に学ぶ「山辺ドリーム大学」の落語を受講した。講師の落語家・和泉家志ん治さんの情景が浮かぶような巧みな話術に心を打たれ、のめり込んでいった。
 人生の教訓が得られること、同じ話でも人によって演じ方や細かな流れが異なることなどを落語の魅力に挙げる。現在は志ん治さんに指導を受けながら落語会や本、CDなどで勉強を重ね「古典ばかりでなく高校生の今の感性を生かした創作落語にも取り組みたい」と意欲を高めている。
 高座名は、中学時代に所属したバスケットボール部の、尊敬する先輩の背番号にちなみ、「四六家」とした。地元の敬老会に呼ばれたり志ん治さんの前座を務めたりと経験を重ねるごとに「人を笑わせる楽しさを感じ、将来もこんなふうにできればと思うようになった」といい、すでに有名な落語研究会のある都内の大学を視野に入れる。
 大歌舞伎の開幕前に大型商業施設で開かれた「子ども芸能発表会」では、おならが題材となった得意の「転失気」を生き生きと演じ多くの笑いを誘った。16日に信毎メディアガーデン(松本市中央2)で開かれる関連公演「子ども寄席」でも小中学生の代表と大喜利に臨む予定で、「参加する子供たちにもっと落語を身近に感じてもらえれば」と願っている。