地域の話題

松川村男性の平均寿命、全国1位から151位に後退

松川村保健センター入り口に掲げられたスローガン

 「男性長寿日本一」を掲げてきた松川村の男性の平均寿命の全国順位が、このほど発表された平成27年の国勢調査に基づく算出で、前回の1位から151位に下がった。1位と発表された平成25年から5年間、「長寿日本一」は村の代名詞でもあっただけに村は「残念だ」とする一方で、今後も高齢者が健康で生き生きと暮らせる「健康長寿」日本一の取り組みに力を入れたいと、気持ちを切り替えている。

 平均寿命は平成27年の国勢調査などに基づいて今年4月、厚生労働省が全国1888市区町村(福島県の一部地域を除く)の男女の数字を発表した。松川村は、前回調査の22年の82.2歳から0.5歳下回る81.7歳となり、順位を下げた。
 村ではこれまで「日本一」の懸垂幕を役場庁舎などに掲げ、ロゴマークを封筒や職員の名刺に入れてPRし、全国で知名度を上げてきた。女性長寿日本一の村と交流したり、信州大学と連携して健康長寿の要因を調査研究したりしたほか、他市町村からの視察も多く受け入れた。
 全国1位になる前から「健康長寿の村」をスローガンに掲げ、介護予防や健康づくりの事業に力を入れてきた。健康体操教室は開催場所を増やすほど人気で、保健師や栄養士らが村内を巡回して運動機能向上や栄養改善などを指導する教室からは自主グループも生まれ、村民の意識が高まった。後期高齢者の人間ドック受診料補助も27年度から始め、受診率も上がっている。
 平林明人村長は「順位が下がったのは残念だが、冠に一喜一憂することなく、引き続き健康長寿の村を目指したい」と話す。
 今回の平均寿命発表では、筑北村が男性82.1歳(前回比0.4歳延伸)で全国39位、女性88.11歳(同0.3歳延伸)で全国30位に入った。村住民福祉課は特定健診の受診率が70代で6割に上ることや、後期高齢者の1人当たりの医療費が24年度の84万円余から28年度に74万7000円と下がった成果を挙げ「健康への意識が高く受診を継続する人が多い。健康寿命が平均寿命につながったのでは」としている。