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体力測定車を松本大が開発 出張測定の事業化模索も

 松本大学(松本市新村)は13日、筋力や持久力を測定する機器を搭載した独自の体力測定車を開発したと発表した。松本大で行っているさまざまな体力測定を健康診断のように企業や自治体へ直接出向いて実施でき、個々の健康改善につながる運動・栄養プログラムの提供が可能になる。車で出向く"出張体力測定"のシステムは「おそらく全国初」(松本大)だ。高齢化が進み、医療費削減が求められる中、健康づくりをきめ細かくサポートできる取り組みとして、将来的に事業化も目指す考えだ。

 ワゴン車相当の大きさの車両に、脚筋力測定計と持久性体力測定用の自転車型トレーニング器具、握力計、体組成計、長座体前屈計の5種類の機材が積み込まれており、運動指導に必要な一連の測定ができる。測定時間は1人30分程度で、得られたデータを基に健康運動指導士が運動面や栄養面で改善プログラムを提案し、3カ月~半年程度実践した後、再度測定して改善を実感できる仕組みだ。
 文部科学省選定の「私立大学研究ブランディング事業」の一環で、県内企業などとも連携して開発した。同事業で推進している運動促進プログラム「タグフィットネス」の活動量計の使用が前提で、計測された歩行数や消費カロリーは、研究データの蓄積だけでなく、利用者本人の達成感を刺激し、運動の持続にも役立つという。
 本年度は開発で連携した企業など3事業所で実施する計画だ。来年度以降は専門スタッフの拡充などを行いながら、利用を希望する企業・自治体を受け付け、事業化への道筋を付けたい考えだ。
 松本大で研究ブランディング事業推進委員長を務める副学長の等々力賢治教授は「『健康づくり』は国や企業にとって重要課題。『健康づくり』という価値を将来的には商品として提供していければ」と話している。