教育・子育て

遊びながら体力向上! 山形小が取り組み

 山形村の山形小学校(中澤美三校長)は本年度、児童の体力向上に取り組んでいる。多くの時間を過ごす家庭での遊びも重要だと考え、家庭向けの体育通信「家体のすすめ」の発行を始めた。校舎の中庭に、ものの投げ方を体得する遊びのコーナーも設けた。遊び方の変化などで、現代の子供たちの身に付いていない"技術"に、自然に触れさせる考えだ。
 「家体のすすめ」の創刊号では、親の世代が子供だった30年前に比べて、全国的に体力が低下していることを指摘する。体格は親世代を上回る一方、ボール投げでは手足の動きがばらばらでうまく投げられない児童もいることに触れた。屋外で遊びやすい冬の初めにかけて、8回の発行を計画する。  中庭のコーナーは、地面の近くと校舎2階との間にロープを渡している。リレー走で使う中空のバトンをロープに通してあり、下から投げると斜め上への軌跡を描いて飛んでいく。最上部にはかねが付けてあり、バトンが当たると「カン」と鳴る。  5月下旬に設け、休み時間には大勢の児童が順番待ちの列をつくる人気の場所になっている。うまく投げられ、かねを鳴らして満足そうな表情の子や、ロープの中ほどでバトンが止まってしまって首をかしげる子がいて、にぎやかに遊んでいる。  山形小では、昨年度に行った体力測定のボール投げと立ち幅跳びで、県平均を下回る学年が多かった。ボール投げでは県平均より1~2メートル程度、飛距離が短い学年があった。教師でつくる体育研究グループ主任の百瀬公則教諭は「紙飛行機を作って投げるなど、ものを作って遊ぶ経験が少ない。多様な運動経験がないことが、運動能力の低下につながっているのではないか」とみる。  体力はやる気や根気につながる大切なもので、遊びながら楽しんで培うのが大切だと考えている。「家体のすすめ」も、授業の延長ではなく、遊びの内容を伝えていく方針だ。喜多篤史教頭は「楽しく、遊びの中で体力を付けたい。そういう場所をつくっていきたいと思う」と話している。