教育・子育て

松本市で給食の食べ残し減少傾向

 松本市の五つの給食センターの食品残渣が昨年度、ここ5年間で最少の11万8106㌔(約118㌧)となったことが分かった。4年前に比べ13・8%減、前年度比3・4%減となった。小中学校で給食指導を特段強化してはいないというが、「粗末にしないで感謝しつつ残さず食べよう」との地道な取り組みを進めており、市は食べられるのに捨てられる食品ロス削減運動の効果が「出てきているのでは」と期待を込めて見ている。

 市内には、西部、東部、梓川、波田、四賀の五つの給食センターがある。残渣には給食の食べ残しのほか、センターから出る生ごみも含まれる。市学校給食課によると、野菜くずなどが急に減ったとは考えにくく、清澤秀幸課長は「食べ残しが減った部分が大きいのではないか」とみる。
 センター別だと、梓川以外は減っている。4年前に比べ波田が34・7%減の4802㌔と最も減少率が大きく、市内最大の約9100食分(小中学校17校分)を調理する西部も16・5%減の5万6541㌔となった。
 西部管内の芳川小学校(739人)は市平均より残食が多かったが、昨年11月の調査では前回(6月)の「半分」に減らした。児童会の給食委員会が10月の「給食週間」を通じて「あと一口食べる」を全校に呼び掛けた。給食教育担当の松山美好教諭は「力を合わせた成果。意識による部分も大きい」とし、5年の給食委員・酒井寿梨さん(10)は「残さず食べた方が作ってくれた人も喜ぶ」と話した。
 明善中学校(234人)では生徒会の保健給食委員会が、本年度の年間活動目標に「残食0を目指して給食をたくさん食べて健康管理に気を配ろう」を掲げる。毎日学級別に残飯を調査して記録を廊下に掲示、9月の「残食0週間」では優秀な学級を表彰している。輿幸雄教頭は「体格差もあるので無理のない範囲で、食べきれるよう盛り付けも工夫している」と説明していた。
 市は、24年度に市内の幼稚園・保育園の年長園児に、28年度に全小学3年生に出前の環境教育を始めた。昨秋に市内で開かれた食品ロス削減全国大会では、児童生徒対象に標語や壁新聞コンクールを企画し意識啓発を促した。環境政策課の久保田忠良課長は「これらの効果が表れていると期待したい。周知啓発で意識改革を進めたい」とする。