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感謝の200万円を上高地診療所へ 五千尺と藤澤社長が創業100年で大学に寄付

 北アルプスの山岳景勝地・上高地(松本市安曇)の上高地五千尺ホテルなどを営む会社「五千尺」と藤澤高穂社長(47)は4日、上高地診療所を運営する東京医科大学(東京都新宿区)に200万円を寄付した。会社と個人で100万円ずつ出した。上高地唯一の医療機関としてこれからも大勢の観光客や登山者に安心を与え、上高地で働く人たちの健康も支えていけるよう、創業100周年の記念事業として寄付を企画した。

 現在の診療所は上高地バスターミナル近くにあるが、その始まりは、旅舎五千尺(現五千尺ホテル)を拠点としていた東京医学専門学校(現東京医科大学)の山岳部員が、大正13(1924)年から健康相談に応じるようになったことにさかのぼる。昭和2年に開設された東京医専山岳会の高山医学研究所付属診療所は小梨平の五千尺旅館の別館を間借りしていた。
 上高地診療所前で贈呈式が開かれ、藤澤社長が、東京医科大学顧問の医学博士・宮崎秀樹さん(86)に寄付金の目録を手渡した。藤澤社長は「曽祖父からの関わりが今や観光客・登山客、施設従業員の健康を支えている。多大な医療の重責を担っていただいている」と感謝した。
 東京医科大山岳部の元キャプテンで、現在地移転の上棟式にも立ち会った宮崎さんは「皆さんにとって上高地に診療所があってよかったと感じる必要不可欠の存在であればうれしい」と述べた。
 寄付金は上高地診療所の運営のほか、東京都内で建設中の新病院の設備費にも役立てられるという。

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