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県歌「信濃の国」 手話歌制作で市民から案を募集

 「信濃の国」の県歌制定50年を記念して、県聴覚障がい者情報センター(長野市)は、歌詞を手話で表現する「手話歌」の制作に取り組んでいる。童謡や唱歌など広く知られる歌には一定の手話表現はあるが、信濃の国にはこれまでのところなく、初の試みとなる。「手話に興味を持ってもらい、歌で心を一つにするきっかけになれば」との願いのもと、障害のある人もない人も含めて、多くの市民から案を募集している。

 募っているのは、「信濃の国は十州に~」で始まる1番と「四方に聳ゆる山々は~」で始まる2番の歌詞に対する手話表現だ。歌詞中の「松本」「木曽川」など、単語ごとでも応募できる。
 手話には50音(あ、い、う...)を1音ずつ表す表現と、「国」など1単語ずつを表現する方法がある。1番の歌詞を例に挙げると、「信濃」は「し」「な」「の」を一音ずつ指文字で表せられる。一方で「信」を信じる、「濃」を当て字で農業などの意味を持つ手話と組み合わせることも可能だ。県歌だけで通じる創作表現も募っており、例えば「十州」は指で十字に示してから目の前で回してみるなど、独自に考えた、今回だけのオリジナルの手話も採用候補とする。
 県聴覚障がい者情報センターの上嶋太所長(51)=松本市=は「県民に最も親しまれ思い入れのある歌。手話の普及にもつなげていきたい」と応募を呼び掛けている。
 募集は30日(当日消印有効)まで。動画やイラストで表現した媒体を県聴覚障がい者情報センター(〒381―0008 長野市下駒沢586)に持ち込むか、郵送する。
 集まった案を基に、県聴覚障害者協会などと協力して手話歌にまとめる。手話歌は7月29日に長野市内で開かれる交流会で発表する。問い合わせは同センター(電話026・295・3530)へ。

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