地域の話題

朝日の鎖川河川愛護会が全国表彰 発足から10年の活動に栄誉

中村村長(右)に表彰を報告する渡辺会長

 南西から北東に向かい、朝日村の中央部を流れる鎖川の河川敷で、樹木伐採などの整備活動を重ねている住民団体「朝日鎖川河川愛護会」が、日本河川協会の河川功労者表彰を受けた。発足から10年間にわたっての整備活動や、魚のつかみ取り大会など地域住民が川に親しむ行事を行っていることが評価された。

 30日に東京都千代田区の砂防会館別館で表彰式があり、渡辺高吉会長が出席した。近く、愛護会の役員が集まる機会をつくり、表彰されたことを伝える。
 31日には村役場で、渡辺会長が中村武雄村長に表彰の報告をした。中村村長は鎖川が日本最長の信濃川の最上流であることに触れ「村にはきれいな水を流す責務がある。継続が大きな力になる」と話し、日頃の活動に感謝した。
 愛護会は平成21年の設立で、約30人で活動している。毎年春と秋に、河川敷内に茂るニセアカシアの伐採やごみ拾いなどの美化活動を重ねる。8月中旬にはヤマメを放流し、釣り大会とつかみ取り大会を開いており、子供たちを含む多くの人たちが参加している。行政機関や学校PTAなど、他団体と連携しているのも特徴だ。
 活動を始めた頃の河川敷はニセアカシアなどが生い茂り、茂みにはごみが捨てられる悪循環に陥っていた。渡辺会長は「川の流れが見えずジャングルのようだった」というが、地道な活動の結果、現在は見違えるようにきれいになった。
 渡辺会長と中村村長の会話では、河川敷が整備されていれば、流量が増えた際に流される樹木などが減り、洪水被害が起きづらくなることなども話題になった。渡辺会長は「表彰は光栄の至りだ」と話し、「伐採のプロがおらず安全確保に苦労してきた。堤防から流れの水が見える環境をつくり、誰もが川に親しむようにしていきたい」と話していた。  今回の河川功労者表彰を、県内で受けたのは鎖川河川愛護会を含めた8団体で、松本地域では安曇野市の荻原区も受賞した。

連載・特集

もっと見る