連載・特集

2018.6.28 みすず野

拙宅にも数年前まで、道沿いにブロック塀があった。正確には隣接する祖父母(故人)の隠居家のもので、老朽化して家側に傾き、数本の丸太を突っかい棒にしていた。さすがにこのままだと危ないと思い、撤去した◆大阪北部地震の発生から10日になる。高槻市の市立小学校プールの目隠し壁が倒壊し、登校中の9歳女児が死亡した事故を受けて、中信地方でも学校や通学路のブロック塀の緊急点検が行われた。ブロック塀の倒壊によって死者が出たのは、今回だけではなく、阪神・淡路大震災、2年前の熊本地震でもあった◆ただ、高槻市の事故は塀の高さや構造が、建築基準法に適合しておらず、専門家が危険性を校長に指摘していたが、市は職員による簡易な検査で、「問題ない」と判断していた。塩尻市は、一般住宅の老朽化したブロック塀等の撤去費用の補助制度があるが、利用が低調なことから、活用を呼びかけている◆中には空き家のもの、所有者がわからないものもあろう。点検したら、さまざま対策を講じたい。助成制度を設けたり、金額を増やしたり、手だてはある。もう高槻市のような「人災」は極力なくさねば。