連載・特集

2018.6.25 みすず野

 「近年、よくわからない法律が決まっていく」と、松本市内の先輩が首をかしげながら言われた。その一つ二つが「カジノの解禁法」「改正民法」。カジノは依存症問題が指摘され、とても国民理解が得られたとは思えないのに、なぜ成立させようとするのか、理解に苦しむと◆「かなりの経済効果が期待できるらしいです」「仮にそうだとしても、そんな理由で解禁していいのか」。改正民法では、成人年齢が18歳に引き下げられた。多くの人は高校3年で大人になる。まだ大人にならない「子供」が混在する。「生徒指導では大人に指導することになる。先生は意識するんじゃないか」「現場は困惑しますね」◆先輩いわく、いまの若者は成熟するのに時間がかかる。成人年齢を引き上げるくらいでいいのに、引き下げる必要があるのか。「与党に有利に働くようです」「そんな理由で改正したのか」。本当の狙いがわからないまま、数の力で法が定められる◆「何でギャンブル依存症対策までして、賭博場を作らなくてはいけないのか」。先輩の疑問は怒りに高じた。怒りの感情を持つうちはましで、諦めに達したらもうおしまい。