連載・特集

2018.6.21 みすず野

 梅雨は、中国から「梅雨(ばいう)」として伝わり、江戸時代から「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになったそうである。梅の実が熟するころの雨なので、「梅雨」の漢字が当てられたとの説も◆梅酒用には熟す前の青い梅、梅干しや梅酢用は熟してきた実、完熟した梅は砂糖と一緒に煮て梅ジャムにと、『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし』(東邦出版)に書かれているが、どうしたら梅をおいしく食べられるかは、皆さん心得ておられるのではないか。梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復、食欲増進の効果があり、梅の効用を見直したい◆きょうは夏至。一年で最も昼が長く、夜が短い日に当たる。近年は電気を消し、ろうそくを灯す「キャンドルナイト」が定着している。電気、テレビやパソコンのスイッチも消し、静かに短い夜を過ごすのは悪くない。サッカーのワールドカップ(W杯)の熱戦も気になるが◆短夜と言えば、男が女の家に通っていた平安時代に、逢瀬の時間が短い夜を恨み、別れの明け方の情景を詠んだ和歌が、多く残されているという。ただこの時季、雨降りでもなければ、明け方の空気は爽やかだ。