連載・特集

2018.6.18 みすず野

 「もはや北朝鮮の核の脅威はなくなった。今夜からよく眠れるぞ!」と、帰国の機中でツイッターでつぶやいたトランプ米大統領だが、その世紀の米朝首脳会談は、「ただの政治ショー」「茶番劇」「北朝鮮ペース」の声がしきりだ◆「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」(CVID)を、北朝鮮に約束させられず、合意は過去の宣言の再確認にとどまったからである。その評価は専門筋に任せるとして、「朝鮮戦争の終結」の聞き慣れない言葉が出てきて、韓国と北朝鮮は戦争中だったのか、と思った人も多かった◆朝鮮戦争は大戦後、韓国と北朝鮮に分断された両国にあって、北朝鮮が中国、ソ連の支援を得て韓国に侵略を仕掛けて始まった。1950(昭和25)年の6月の出来事。3年後に休戦したものの、平和条約は結ばれておらず、現在も形のうえでは戦争中ということなのだ◆わが国にとって、朝鮮戦争は「朝鮮特需」をもたらした。GHQ(連合国軍総司令部)から兵器や砲弾の生産許可が下り、工業化が進み、好況に転じ、期せずして高度経済成長の基礎が築かれた。朝鮮戦争と特需を忘れるわけにはいかない。

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