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コウノトリの「さきちゃん」 秋田から梓川に飛来

水田で餌をついばむコウノトリの「さきちゃん」

 松本市梓川地区に飛来している1羽の国特別天然記念物・コウノトリが、平成28年9月25日に福井県越前市でふ化・放鳥された2羽のうちの1羽であることが29日、分かった。兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園によると、30日に2歳の誕生日を迎える雌の「さきちゃん」で、背中に着けたGPS(衛星利用測位システム)装置の発信記録から、今月下旬に秋田県を飛び立ち、南下してきたとみられる。

 両脚に装着している固体識別用の足環の色は、それぞれ上から右脚が黄・黒、左脚が赤・緑で、識別番号「J0139」と分かる。平成28年5月30日に飼育ゲージでふ化した。
 福井県自然環境課によると、3月末~5月20日に秋田県に滞在し、山形県と福島県を経て新潟県に22日から26日午前までいて、26日午後1時ころに長野県内へ入った。
 29日は、野鳥写真家の浅川潔さん(71)=安曇野市穂高=が午前7時ころ、松本市梓川地区の水田でカエルなどをついばむ姿を発見した。その後も一帯を点々と飛び回っていた。5歳の息子と一緒に外出していて偶然見かけた地元の主婦・小路麻奈未さんは「一瞬(塩尻市に先日飛来した)トキかと思った。いいことがありそう」とほほ笑んだ。日本野鳥の会副会長の会田仁さん(69)=安曇野市穂高有明=は羽の色などに若い個体ならではの特徴が見られると話していた。
 長野県自然保護課によると、コウノトリの県内の飛来状況ははっきりしないが「珍しい」とする。過去にも上田市や伊那市などへ飛来し、今年は3月に佐久市で確認されている。