政治・経済

松本パルコが来春大改装 テナントの2割入れ替えも

 松本市中央1の大型商業施設・松本パルコが来春に大改装を計画している。テナントの売上高に当たる取扱高が昨年から前年同月比で2割程度落ち込む状態が続いており、「高付加価値」「若年ファミリー層向け」をテーマに約100店舗のテナントのうち2割程度を入れ替え、てこ入れを図る。25日には買い物をしなくても提携駐車場の利用を1時間無料にする取り組みを行うなど、松本駅前エリアへの誘客、回遊拠点化をさらに模索する。

 パルコ(東京都)は各店のテナント取扱高を毎月公表しており、松本パルコは直近4月が前年同月比25・0%減となった。減少傾向は昨年9月前後から続くことから、同月に県内最大級の商業施設・イオンモール松本(中央4)が開業した影響なども考えられる。
 ただ、松本パルコによると、店舗ごとに状況は一様ではない。近隣に類似店があるテナントは取扱高の減少が顕著だが、ポールスミスやマーガレット・ハウエルなどの高付加価値を売りにするファッションブランドは逆に増加しているところもある。来店客層は、従来メインだった10~30代の割合が減り、40~50代が増えるなど変化が見られる。
 一部の改装はすでに着手しており、4月には靴店・ABCマートが子供向け商品を増やすなど店舗を充実させた。今後は1~3階を中心に改装を行い、海外ブランドや美容、低単価高付加価値の食品や小物などの店舗を来春までに充実させる。商圏人口は小さいものの、松本の雰囲気を気に入って出店に前向きな海外ブランドもある。
 国などが提唱する「プレミアムフライデー」となる25日は、駅前エリアへの誘客を目的に、提携する11駐車場の利用を1時間無料とする取り組みを試行する。客足の変化、近隣の飲食店などへの回遊性などを確かめる。
 松本パルコの城間盛一郎店長は、現状の苦戦は折り込み済みとした上で、「地域の中で求められている役割がより明確になった。松本のマーケットにはまだまだ可能性がある。パルコをさらに進化させていきたい」と話している。