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文芸活動の可能性考える 本の寺子屋が塩尻で開講

 塩尻市立図書館の生涯読書推進事業「信州しおじり本の寺子屋」の第7期が20日、市民交流センター・えんぱーくで開講した。出版社や書店、著述家とも連携しながら本の魅力を発信し、出版文化や活字文化の可能性を考える場で平成24年度から続いている。本年度初回は映画監督・高橋伴明さん=東京都、作家の故立松和平さんの妻・横松美千繪さん=同、編集者の長田洋一さん=安曇野市=が鼎談し、約60人が聴講した。

 3人は平成22年に亡くなった立松さんを回想しながら作家や映画人の仕事を語った。 
 高橋さんは、連合赤軍事件を題材にした立松さんの小説「光の雨」を映画化した当時など、表現活動の苦悩や決意を語った。ロケ現場で立松さんが一心に祈っていたエピソードに触れ「忘れられない姿」と述べた。横松さんは「夫は新しいこと、珍しいものに積極的だった。体験が書くことにつながったのだろう」と振り返った。
 長田さんは「どんなジャンルであれそれぞれの人が命を削って撮る、書く。そういうものに触れた時に覚える感銘を失いたくない」とし、表現者の情熱の尊さを説いていた。
 本年度の寺子屋は来年3月までに16講座と5つの展示会を予定している。

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