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中学生野球の「オール木曽」発足

少子化と野球人口の減少が課題となる中、木曽郡代表として戦う喜びと緊張を多くの選手に体験させたいと、郡内の野球指導者が中学生の全郡選抜チーム「オール木曽」を発足させた。このほど筑北村で開かれた全日本少年軟式野球大会中信予選で準優勝し、郡内では近年ないという好成績を残した。結果を自信に選手は野球への情熱を一層高めており、指導陣は手応えを語る。

 オール木曽は木祖村、木曽町、上松町の軟式野球3クラブチームの選手42人で構成する。塩尻市楢川地区も含めて木曽全域の選手が所属しているといい、文字通りの全郡体制だ。
 初陣だった5月初めの塩尻市での大会は予選リーグで全敗したが、2大会目の筑北村の中信大会では初戦で松本市のチームに5―4でサヨナラ勝ちして波に乗った。準決勝を快勝し、決勝に進んだ。塩尻市の大会で3―24で大敗した丘クラブに敗れはしたが0―2の接戦を展開した。
 木曽郡には中学校の野球部がなく、選手は学校の他の部活動と掛け持ちで野球を続ける。練習時間が十分でなく、少人数チームだと一度も郡外の大会に勝ち進めないこともあり、高校生になった時点で自信を持てず野球を諦める姿が見られるという。
 一人でも多くの子供を高校野球につなげようと小中高の各年代の指導者が昨年に連携した育成体制を始動し、年明けに「木曽野球会議」を結成してオール木曽発足につなげた。
 選手は選抜チーム効果を実感している。主将で捕手の寺平藍斗君(15)=木祖中3年=は「人数がたくさんいて競争できる」、二塁手の古畑太聖君(14)=木曽町中3年=は「各チームのいい選手と野球ができる」と喜ぶ。筑北村の大会の初戦でサヨナラ打を放った遊撃手の奈良駿介君(14)=上松中3年=は「高校でも野球を続けたいと思うようになった」と意識の変化を語る。古畑邦昭監督(48)は「仲間意識と競争意識の両方が生まれている」と話す。
 選手9人だった木曽青峰高校には今春、1年生14人が入部し、春の中信予選で6季ぶりに初戦を突破した。柳瀬元監督(28)は、小中高の連携効果の表れと話す。「準優勝するとは思ってもみなかったけれど、選手の潜在能力を証明できた」と話し、オール木曽の今後を楽しみにしている。

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