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塩尻村の貴重な地図 発見  市立図書館 寄贈資料から

 大正時代に作製された旧・塩尻村(現在の塩尻市塩尻東地区・大門地区)の地図が、このほど市立図書館で見つかった。住民から寄贈された古い郷土資料を整理していた中から出てきた地図で、この時代の地図資料は収蔵数が少なく貴重だという。裏面には「村勢一班」として人口や産業にまつわる統計資料も掲載されており、当時の人々の暮らしぶりをうかがうことができる。
 大正9(1920)年の統計資料を基に翌10年に発行された「塩尻村全図」で、2万5000分の1の縮尺で主要な道路や河川、鉄道などが描かれ、山の名前や標高も掲載されている。隣接する平野村(現・岡谷市)や、後に塩尻市として合併する片丘村、広丘村、宗賀村、筑摩地村(北小野)との村境も示されている。  村勢一班には人口をはじめ農業、蚕業、林業、財政、兵事などの項目別の数値が細かくまとめられている。人口は8127人で、塩尻東・大門両地区の人口1万7437人(平成30年4月1日現在)と比べると約半分だった。15歳未満の人数は2889人(人口比35%)で、現在の2268人(同13%)よりも多い。子供が多くにぎやかだった村の姿がうかがえる。  塩尻村は、昭和2年に町制施行で塩尻町になり、34年に周辺の村と合併して塩尻市になった。図書館担当者によると、市制施行以前の地図資料は少ないといい「古い地図を調べたいという要望も多いので、これで少しでも利用に対応できれば」と喜ぶ。地図は今後、図書館のシステムに登録して検索や閲覧ができるようにする予定だ。

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