0000日(木)
2025年

2026.2.26 みすず野

2026/02/26
後で読む

 傘をさして家を出るのはいつ以来だろう。昨日の朝、ずいぶん暗いと思ってカーテンを開けると、道路がぬれて光っていた。雨だ。乾燥注意報が出され、あちこちで火災が相次いだが、これでようやく落ち着きそうだ◆足元にはオオイヌノフグリが咲いている。家の庭や周囲で最初に咲く花だ。毎年気がつくと咲いている。誰が植えたわけでもないが、どこからかやってきて、毎年少しずつ広がっていく。その鮮やかで明るい青色の、4枚の花びらを持つ直径が1センチにも満たない小さな花は春を最初に運んでくる◆「寒さに凍えていた冬の野を、ぱっと明るい春の野に様相を一変させる野草です。春の野に育ち、花で魅せる植物の代表の一つが、この植物なのです」(『雑草散策』田中修著、中公新書)という。群落になっていることが多いというがその通りに、殺風景な庭先を彩っている◆これで春がやってくるとはもちろん思わないが、暖かい雨は冬の終わりが見えたようでほっとする。まだ雪も降るだろう、冷え込む朝もあるだろう。スタッドレスタイヤは履き替えられないが、もうそんなに遠くないところまで春が来ているかのようだ。

関連記事