2026.2.18 みすず野
2026/02/18
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金曜日に掲載している「釣り情報」で、松本市郊外の美鈴湖の様子に目が行く。ワカサギ釣りの状況が気になる。先週は「20~50匹。100匹超えや0匹も」とあった◆寒い時期の釣りなので、手足が冷たくなるのがつらくてもう何年も足を運んでいない。釣り糸には何本も針が付いていて、一度に2匹、3匹とかかる。それはいいのだが、それだけの針に餌を付けると手が冷たくなり、やがて痛くなってしまう◆八ケ岳山麓に住んでいた随筆家の太田黒克彦は「ワカサギほど美しい淡水魚を私は他には知らない」といい「すらりとした容姿に、全身ほとんど光り輝く白銀一色」であり「いつ見てもその美に打たれる」と絶賛。南佐久郡小海町の松原湖で、穴釣りで釣り上げられたワカサギを見て「世を終る最後の美に、氷雪よりも冴えて、夕日をはじいてきらめいていた」と記す(『自然手帖 上』平凡社ライブラリー)◆令和5年に亡くなった音楽家の高橋幸宏さんは、神経症の治療として始めた釣りに夢中になった。亡くなる数年前、諏訪湖でワカサギを釣る。「必ずもう一度行きます」と楽しそうにラジオで語っていたのが忘れられない。



