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2025年

2026.2.15 みすず野

2026/02/15
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 自宅の敷地にある梅の木の枝を毎年この時期に切る。自宅のほうに伸びてきて、雨どいの辺りに当たっている枝を落とす。要するに切らないと困るような状況となり作業している。混み合っている枝も適当に切り落とすが、毎年やっていても一向に慣れない。腕にいつもあざができる◆切った枝に目を凝らすと、幾つもつぼみが付いていることに気づく。まだ遠くに小さくだが、春の足音が聞こえる瞬間だ。おのずと心が明るくなる。同時にせっかくつぼみを付けた枝にかわいそうなことをしたと反省する。来年は、つぼみを付ける前に切ってあげようと思いを強くする◆「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」。『故事ことわざ辞典 特装版』(三省堂)に桜と梅の剪定法を教える言葉ーと載る。桜は切った場所から腐りやすいため切っていけないが、梅は切らないと無駄な枝が伸びて翌年花が咲かなくなるそうだ◆腕にあざができても毎年花が見たいから剪定しよう、と心の中でつぶやく。多少面倒な作業をしてでも、白くかれんな花が見られるのは魅力だ。まだ雪が残る北アルプスを背景に青空の下で見ると松本に住む幸せを感じて顔もほころぶ。

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