0000日(木)
2025年

2026.2.5 みすず野

2026/02/05
後で読む

 猫は人を引きつける強い力を有しているようで、テレビ番組で猫を取り上げない日を探すのが難しいほどだ。猫をテーマにした文学作品のアンソロジーは数多く、画集も出ている◆路上観察家でイラストレーターの林丈二さんは、明治時代の新聞記事になった猫の話を『猫はどこ?』(講談社文庫)で紹介している。明治19(1886)年の「時事新報」に、米国ボストンの劇場が「猫二千匹、右入用につきお望みの方は本日午前十時フーレー座の前にてお払い渡し下さりたく候」という広告を、もちろん英文で出したと紹介している◆猫を1匹5セント~10セントほどで買い取り、猫の首に芝居の広告を刷った木札をくくりつけて市中に放ったという。芝居が当たったのかは不明だが、この方法は「評判をとったに違いない」とみる。こうしたアイデアは思いつかなくても、日本では「招き猫」という「客寄せにはピッタリの猫を発明している」と◆同書には三毛猫や黒猫、大猫などを扱った記事が紹介されている。猫はずっと人とともに暮らす。昨日「わが家のペット」には長く伸びた猫を掲載。写真を見て弾む会話が聞こえるような気がした。

関連記事