2026.1.26 みすず野
2026/01/26
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一人暮らしで専業主婦、76歳の韓国の女性イ・オクソンさんは 「蓄えがたっぷりあるわけではないが、とにかく飢え死にする心配はない。お金を節約して家を買う必要も、顔も見たくない上司のいる職場に通う必要も、寝ても覚めても子供の心配をする必要もない」と著書『老後ひとり、暮らしています。』(清水知佐子訳、CEメディアハウス)でいう◆子供は成人して巣立ち、夫は2年前に他界した。寂しい日々かと思うと「私は今、何の心配もない人生最高の時期を過ごしている」のだと。「ユーモアと親切、自己抑制を胸に、軽やかに生きてみてはどうだろう」とつぶやく◆作家の娘に勧められて書いたというこのエッセー集は、韓国大手ネット書店のブックオブザイヤーを受賞した。誰もが抱く老後への不安を吹き飛ばすように、ヨガに通い、友達と山に登り、日曜日にスポーツクラブへ行く日々を語る◆76歳になり「すべてのことはすでに過ぎ去り、今過ぎ去っているところで、これからも過ぎてゆく」。だから人間関係に深刻にならず、柔軟な心で接するのがいいのではないかと。老いていく日々へ穏やかに道案内をしてくれる。



