2026.1.25 みすず野
2026/01/25
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江戸時代の文人・紀行家の菅江真澄は塩尻市洗馬の釜井庵に滞在したことで知られる。先日、隣接する本洗馬歴史の里資料館に所用があり、釜井庵の外観を久しぶりに見た。変わらないひなびた雰囲気に気持ちが和んだ。初めて見た時からだが「真澄が滞在」と思うだけで歴史の重さが伝わる◆本洗馬歴史の里資料館製の「菅江真澄没後190年記念展図録」が同館で販売されている。図録の記載によると、真澄が釜井庵に滞在したのは1年余り。滞在中に自然や民俗を独自の視点で観察、記録した。住民たちと和歌による交流もした。生涯に通じる旅のスタイルを当地で確立したといわれているそうだ◆図録には真澄が信州で交流した人々、残した史料といったことも載る。短く要点がまとめられていて読みやすい。手軽に真澄の足跡に触れられてありがたい。「残した史料」は本洗馬の人々との歌による交流、遊歴の跡、学びの跡に分類されている◆釜井庵を拠点に訪問した場所も載る。「牛伏寺の赤牛黒牛を見る」「阿礼神社・花岡・有賀を通って諏訪上社へ」などなど。図録片手に訪問地へ行き、当時に思いをはせるのも楽しいかも。



