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2026.1.23 みすず野

2026/01/23
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 大正3(1914)年から昭和11(1936)年までに生まれた調査当時おおむね90歳の600人余に、戦前の暮らし方を聞いた証言集『聞書 戦前の暮らし方』(古川柳蔵、三橋正枝著、筑摩書房)が発刊された。16年にわたって、戦前の日常生活の様子を聞き取り調査した内容をまとめている◆たとえば「暑さ寒さ対策」では、昭和3(1928)年生まれの山梨県の女性が語る。「夜寝るときはもう必ず湯たんぽをみんな、使いました。電気製品なんて何もないですからね」「暖房は炭火のおこただけですね」「今の時代の人には考えられないような生活をしてました」◆うなずいたのは「今のようにこうサッシでピチッとなってませんから、隙間から風が入ったりしました」という証言。このあたりだと戦後しばらくしての生まれでも、同様だったなと思い出す◆調査は戦争ではなく日常生活の話を聞いている。それでも「心の底からこみ上げてきて止められない話」は男性が戦争、女性が嫁入り先の苦労話であったという。きょう衆議院が解散になる。90歳まで生きたとして、あの選挙が分岐点だった、となるのか。しっかり見極めたい。

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