2026.1.13 みすず野
2026/01/13
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松本市の四柱神社で昭和51(1976)年元日に撮影された和服姿で初詣をする女性の写真が、先週金曜日に掲載された。「トキタビまつもと時間旅行」を連載しているストリートフォトグラファー村田正幸さんの作品。日本髪姿の写真を見て、同僚と当時の初詣の様子を話した◆今年正月飾りは発見があった。自動車前部のヘッドライトの中間にあたる部分に、しめ飾りを付けた車を見た。村田さんがこの写真を撮ったころ、車はほとんどがしめ飾りを付けていた。タクシーもバスもトラックも。専用の飾りを売っていた◆俳人の小川軽舟さんは『名句水先案内』(角川書店)で「昭和から平成、令和と時代が移り、世代が入れ替わるにつれて、正月から正月らしさが失われている。それは歳時記の新年の部にふんだんにある生活と行事の季語の多くが私たちの暮らしから遠ざかったことによるところが大きい」という◆この時期あちこちで行われる三九郎は、絶えることなく続いている伝統的な行事だ。子どもたちが少なくなり、毎年存続が危ぶまれる地域がありながらも、なんとか支え続けている。冬空に燃え上がる炎は消したくない。



