2025.12.20 みすず野
2025/12/20
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緑から茶や白茶に変わった自宅の庭で、ひときわ鮮やかな赤が目立つ。ナンテンの実だ。誰が植えたか定かでないが、おそらく花好きだった祖母が生前に植えたのだろう。先日、もう1人の「みすず野」氏が難を転ずに通じることなどから縁起木としてよく庭に植えられると書いていた◆小さな真っ赤な実は正月飾りでよく見掛ける。センリョウ、マンリョウの実もしかり。大金を連想させる名前から両植物も縁起が良いとされる。色が映えるばかりでなく、年の初めに込められる願いが赤い実に見えてくる。現代的にお金を想像すると生々しいが五穀豊穣を願うといえばすっきり胸に落ちる◆この時期、赤と聞いて思い出すのは子供たちが待ち焦がれるサンタクロースの着ている服も。サンタを乗せた、そりを引くいつも泣いているトナカイの鼻も歌によるとやはり赤。しかも役に立つ◆話を戻すと、正月飾りの準備はお済みだろうか。暦について書かれた本によると、二重苦が連想されるため29日に飾るのはやめたい。31日だと「一夜飾り」といって事前に準備できない葬儀のようで、やはり避けたほうがいいという。早めを心掛けよう。



