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2025年

2025.11.18 みすず野

2025/11/18
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 日曜日付の紙面に、塩尻市中央スポーツ公園で、市スポーツ協会が落ち葉掃きの奉仕活動をした様子が載っていた。桜やケヤキの落ち葉をかき集めたとある。そろそろ秋も終盤。木々も冬支度を急いでいるのだろう◆同じ日に雑木林を歩いてみた。キノコの季節は終わったようで、何一つ見当たらなかった。足元にはクヌギやコナラ、モミジなどの赤や黄、茶色の葉が積もっている。足を運ぶ度にカサコソと音がした。歩いている間にも葉が何枚もはらはらと落ちてきた◆「はらはら」を辞典で引くと「花びら・木の葉・雪など、小さくて薄いものが間断なく空から散ったり降ったりする様子」とある(『擬音語・擬態語辞典』山口仲美編、講談社学術文庫)。古くは髪の毛が美しく広がる様子などを表した。木の葉が落ちるような意味は平安時代に現れたそうだ◆もう一つ。「そばで見ていて心配でたまらない様子」の意味もあるが、こちらは江戸時代頃から現れ、現在はこの意味で使われることが多いとも。葉が落ちるような意味で用いると「詩的な響きを伴う」そうだ。色と形の異なる何枚かを持ち帰ったこともあったなと思い出した。

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