2025.10.8 みすず野
2025/10/08
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雨降りの日があり、気温も高めとはいえ落ち着いてきて、ようやく秋らしくなってきた。職場を見渡しても半袖姿は見られなくなった。日差しの下で少し歩くと、風のない日はうっすらと汗ばむが、過ごしやすい気候になったとほっとする◆柿の木は葉を落とし、柿色と呼ばれる鮮やかな朱赤に色付いた実が青空に映える。今年のできはどうだろう。街路樹のハナミズキも紅葉してきた。鮮やかな色ではないが落ち着いた赤い色に染まりつつある◆地域の集まりで、男性たちの話題はキノコの出来具合。地元の山がどんな状態か情報交換する。県内の標高が高い遠方の山へ毎年足を運ぶ人たちは、熊の出没が頻繁にニュースになっているだけに、今年は見合わせているようだ。キノコ採りは全く関心がなかったが、数年前から面白くなって時々山に入る。先週末は里山の畑に隣接する雑木林で、ハナイグチを十数本採った。案外こんな場所にある◆きょうは二十四節気の寒露。露が寒さで霜になる頃という。秋が進むに連れて、食卓には暖かいものが上るようになる。山の恵みのキノコは湯気とともに味わう。この秋もマツタケは難しいけれど。