0000日(木)
2025年

2025.10.5 みすず野

2025/10/05
後で読む

 5氏で競った自民党の総裁選で高市早苗氏が選出された。3度目の挑戦で念願をかなえ、党史上初の女性総裁となる。ジェンダー平等が大きく掲げられる、時代の波の後押しもあっただろうか◆党は昨年10月の衆院選、今年7月の参院選と連敗した。身近なところでも投影するように衆院選長野2区(松本市、安曇野市、東筑摩郡など)で議席を失い、参院選県区も議席奪取はならなかった。両院で少数与党に陥った要因に派閥裏金事件を含む「政治とカネ」の問題が挙げられる。党に向けられている国民の目は厳しい◆少数に転落しており、これまで以上に謙虚な姿勢で国民の声に耳を傾ける必要がある。当然だが、弱者の小さな声をすくい上げるのも大切な仕事だ。地味なことでも真摯に取り組んでいれば、見ている人が必ずいる。丁寧な対応が見られれば国民のまなざしも変わっていくだろう◆党の立て直しという荒波に向かっての船出となる。困難は総裁選前から分かっていたことで覚悟はできているはず。状況を慎重に見極めて、時には大胆な決断も必要な難しいかじ取りになる。難局をどう乗り切っていくのか、お手並み拝見だ。

関連記事